抱け枕工房とは
抱け枕、草創期編
抱け枕工房とは、絵が好きな人たちで集まったサークルです。
絵が好きで、集まったのはいいのですがみんなそれぞれの絵を描くので一つの企画で固めようと、サークル内で決めました。
一つの指針を決めかねていると、筆頭絵師であるみなみ朱雀がいいました。
「諸君、二次元の女の子は好きか?」
もともと抱け枕工房(当時はその名すらきまっていなかったが)皆、絵というより、やや漫画よりというか、一般的には美少女的な絵を好きな人間達で構成されているサークルでした。
みんな答えます。
「何を言う。二次元の女の子がいるから、俺らは絵をかくんだ!」
と。
期待通りの答えが返ってきました。
みなみ朱雀は、言います。
「僕は抱き枕をもっている。それも半端な数じゃない。ロリで、巨乳で、フタナリで、ロリババアで、獣っ子で、男の娘ですべてのジャンルの抱き枕をもっているといっても過言ではない」
サークルの一員がいいます。
「貴様の偏った嗜好に用は無い」
みなみ朱雀以外のサークル員はその言葉に賛同しました。
絵描きとは、絵を描くから絵描きという。
みなみ朱雀の意図は分かる。抱き枕をサークルの根本にしようというのだ。
しかし、こいつの偏った趣味だけでサークルの柱にすえていいだろうか。
多くのサークル員はこのようなことを言いたげでした。
朱雀は、言葉をつなげます。
「ならば、問おう。貴様らの嫁は何だ!」
サークル員がそれに答えました。
「なのはちゃんに決まっているだろう」
「私は、マリサだ」
「ロリババァ、ハァハァ」
「伊達政宗・・・」
そう。僕らの心には、既に嫁(夫)はいるのだ。
みなみ朱雀は、一つの決心をしたように見えました。
「ならば、ここに僕が作った僕だけのなのはちゃんがいる。僕の嫁だ。」
だが、ハクノマタタは大きな声で反対しました。
「おまえは、フェイト派だろう!フェイトのすばらしさを、なのは派の俺にときやがって、しかも、よりによって、俺のなのはを俺の嫁だと!恥を知れ!」
ハクノマタタとみなみ朱雀は、フェイト派となのは派として傍目には大人としてどうかと思える論争を幾重にもかさねていたのです。
「そうだ。僕はフェイトに心を奪われた。だが、本当はなのはのよさもわかっているんだ」
「ついに、分かってくれたか。そう、フェイトは永遠に二番手なのだ!さぁ、今までフェイトを持ち上げた罪をここで償うがいい」
「僕はフェイト派を裏切った罰として、このなのはを一日貸し出そう。貴様はまだ抱き枕を使ったことは無い。それでどうして、この僕を非難できる?」
なのはが好きなハクノマタタは言葉が詰まりました。純粋無垢のなのはがマタタを見つめています。
朱雀がなのはの抱き枕を渡すと、マタタはつぶやきました。
「なのはのだきまくら・・・」
「一日だけだぞ。本当に一日だけだからな。」
「なのはは、俺の嫁・・・」
「おい、きいているのか!本当に一日だけだからな!」
次の日
二人は、握手していました。
マタタは、抱き枕を書く決意を決めたようです。
ただ、朱雀の目に涙があったといいます。
一日でも、他人に嫁を売り渡した罪。それは、とても重いものです。
だけども、それは必要な犠牲でした。
なのはの犠牲。
この尊い犠牲から、当サークルは抱き枕を書くことが決まりました。
ちなみに、まだなのははマタタの家に監禁されています。
助け出す覚悟を朱雀はきめたのです。なのはは、朱雀の助けを待っているのです。
続くのか?
文責
みなみ朱雀。
続いた
|